僕の前回の記事、結構力作だと思ったにJessicaさんのキティにアクセス数で惨敗。
さらに英語学習法のリクエストも無視され、朝から枕を濡らすいくさんです。
めそめそ。。。
さて、シンガポールは今日から四連休。
建国から半世紀の節目。建国記念日とボーナスで1日祝日が増え、土日コンボで4連休なのです!!街にはいたるところに国旗がはためき愛国的な雰囲気バッチリ。
選挙もあるしね。
Nameless.Life編集部も祝賀セレモニーの取材に行きますよっ!
さて、今日はそんなシンガポールを深く知る上で大きな道標となる一冊をご紹介致します。その名も『シンガポール謎解き散歩』。
内容をパラ見して、さらっと読めそうだったので買いました。目論見通りすぐ読破できたのですが、その緻密かつ膨大な情報量に正直驚くばかり。僕のシンガポールうんちくネタのほとんどはここから拝借したものと行っても過言ではありません。

また、バクテーやラクサを本場はマレーシアときちんと紹介しているあたり、その辺のシンガポール万歳本\(^o^)/とは一線を画する一冊でもあります
僕が一番目から鱗だったのは、ラッフルズホテルの近く、ビクトリアストリート沿いにある「CHIJMES」について。
チャイムズと呼ばれるこの修道院は、今でも結婚式などが行われているものの、内部はレストランやバーに改装され、アンモ(白人)御用達スポットという認識でした。
ところが、戦中戦後、そしてシンガポールが独立しまだ貧しかったころは、労働力として当てにされない女児や障害児を引き受ける赤ちゃんポスト、孤児院として機能していたとのこと。
チャイムズのビクトリアストリート沿いの塀には「希望の扉」と呼ばれる小さなドアがあります。置き去りにされた赤ちゃんはこのドアをくぐり保護されたのだそうです。
しかも多民族国家シンガポールらしく、修道院でありながら宗教を問わず子供を受け入れていたそうです。まずはこの点に驚きました。
この本を読むまで全然知りませんでした。
そしてそんな歴史的に扱い難いスポットにもかかわらず、レストランやバーに改装してしまうシンガポールのやり方。最初は疑問に思ったのですが、この本を読んだ後、実際に行ってみると、当時の様子を解説するパネルを至るところに見ることが出来ました。
古ぶるしい孤児院跡として残すのではなく、まずはたくさん人が来るようにアレンジしてから、その背景について知ってもらう。実にシンガポールらしい上手いやり方です。
祝賀の大砲が鳴り響き、戦闘機が爆音で空中パフォーマンスをする派手な独立記念日ですが、僕は50年の重みをもう一度感じてみたいと思います。
『シンガポール謎解き散歩』。お買い上げはぜひ、日本人のオアシス紀伊國屋書店リャンコート店へっ!