シンガポールの郊外について

シンガポール生活

シンガポールの郊外について。

観光地はシンガポールのほんの一部

シンガポールというとまず屋上にプールが乗っかったマリーナベイ・サンズや、林立する高層ビル群が思いつくと思います。


でもそれは実際は東京でいうお台場や丸の内のようなかなり特殊な場所で、シンガポール国土のほんの一部分でしかありません。

この国のほとんどはHDBと呼ばれる高層アパート群が林立する、日本で言うところの多摩ニュータウンのような見た目の場所が広がっています。

僕の会社のオフィスは最近こうしたシンガポールの郊外に引っ越したのですが、今日はこの観光ではあまり見られないシンガポールの都心以外様子について書こうと思います。

シンガポールの郊外は日本の多摩ニュータウンっぽい

僕の住んでいるインド人街Little Indiaは日本で言えば浅草のような旧市街ですし、有名なマリーナベイ・サンズのあるあたりはお台場、高層ビル群は丸の内や新宿に当ります。

計画都市として有名なシンガポール。この国では働く場所と住む場所が明確に分かれています。

日本では丸の内や新宿の他にも例えば品川や横浜などたくさんオフィス街と呼ばれるエリアがありますが、シンガポールはある意味コンパクトな社会なので、大規模に高層オフィスが集中しているエリアはCBDと呼ばれるマリーナベイ・サンズの北西、湾岸エリアのみです。

そのほかのシンガポールの圧倒的な国土は公団住宅のような集合高層アパートが林立する代わり映えのしない風景が広がっています。


日本の場合は一戸建てや低層アパートが一般的ですので、ほとんど同じデザインの高層住宅が延々と続いている光景はシンガポールに移住した当初とても衝撃を受けました。

同じような新興住宅地でも、日本では千葉と神奈川と埼玉では、山が近かったり海が見えたり富士山が近かったりして、その風景に少しずつ違いがありますし、最寄りの駅を運営している鉄道によっても沿線の文化が違います。

でもここシンガポールでは都市部以外のこの大多数の地域はどこに住んでもほぼ見分けがつかないほど均質化された住宅街なのです。

一言で言うならば街のにおいがない。

これはつまらなく思えるかもしれませんが、 考えようによっては職場からの距離と家賃相場だけを考えて、どこの街に住んでも同じような生活が保障されているので楽な気分で引っ越せます。

郊外のスーパーは長蛇の列

シンガポール人のほとんどは都心部ではなくこうした地方の高層アパートに住んでいます。

にもかかわらずスーパーなどの商業施設は郊外の人口に充分なほど店舗が無く、その結果仕事帰りの夕方には駅前スーパーが異常に混雑します。

シンガポールの郊外はとてもシステマティックに設計され、計画都市の利点をいろいろ享受できるのですが、このスーパーの長蛇の列だけはどうしてもぼくは好きになれません。

たかがビール数本と晩ご飯のおかずを買うだけでなんと30分近くのレジの前で並ばなければいけないのです。

AEONみたいな日本の大型スーパーのようにセルフレジも用意されているのですが、それでもやはり夕方のピーク時には何十分もレジの前で並ばなければならない羽目になります。

満員電車はシンガポールにもある

僕は日本の満員電車が嫌でシンガポールに移住したと言っても過言ではありません。 そのくらいあの人権を無視した満員電車の有様を嫌悪しています。

ところがここシンガポールにも実は満員電車は存在したのです。 さすがに日本より過密ではありませんが、それでも身動きとれないほどに電車が人でパンパンになります。

移住した当初、ぼくは都心のユースホステルでマネージャをしていました。なので朝電車に乗っても都心から郊外に向かうため、通勤と逆方向で事なきを得ていて、シンガポールにも朝のラッシュが存在することにずっと気付きませんでした。

ところが圧倒的人口が郊外に住んでいて、一方で彼らの職場が圧倒的に都心部に集まっている東京と同じ社会構造のために、毎朝毎晩通勤ラッシュというものは確実にシンガポールにも存在しているのです。

ホステルのマネージャーをやめて、 きちんと正社員で働こうと就職活動始めた当初、このシンガポールの満員電車の状況を知り、深く絶望したのを今でも思い出します。

というわけで、ぼくは満員電車が日本だろうとシンガポールであろうと死ぬほど嫌いですので、今でも都心に無理して住んで郊外へ逆向きに通勤する生活を選びました。

通勤ラッシュに関して日本の状況と少し違うのは、日本の場合は近くを多くの私鉄やJRが平行して通っているために、事故や故障が発生しても振替輸送が行われます。

しかしシンガポールでは大きな人口に対して東京に比べると少ない路線しか走っていません。そのためこの大動脈がストップしてしまうと、振替輸送する手段がなく非常に多くの人が帰宅難民になってしまうのです。

そして日本の人身事故みたく、シンガポールの電車は頻繁に故障します。

優秀なシンガポール政府は急ピッチでこの問題に取り組んでいて、昨年も新しい路線が開業したばかり。 成長著しい国ですのでこの交通手段の乏しさはすぐに解消されるのかもしれません。

どこの国でも外国人は都心に住みたがる?

3人に1人が外国人であるこの国では、友人の多くがローカルではなく同じように移住してきた外国人になることも珍しくありません。

僕の周りを見てみると、外国人は最初のうちは都心で暮らしはじめるのですが、物価や静けさを求めて徐々に郊外に引っ越していく傾向。

これは日本でも同じで、当初大手の駐在員などは六本木や渋谷の周辺に住みたがりますが日本に慣れるにつれ徐々に郊外へ移っていく。

ただやはり外国人は都心に住みたがる傾向は古今東西同じなのかもしれません。

僕もそうですが、郊外が味気ないために、街のにおいを感じながら生活したい人はシンガポールでは都心に住むしかないのです。

まとめ

なんだかまとまりのない文章になってしまいましたがまとめます。

  1. シンガポールの都会は騒がしく家賃も高いけど街ににおいがある。
  2. 郊外は味気ない暮らしになるが安く静寂を得られる。朝の満員電車と夕方のスーパーの混雑がヤバい。

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