異国下毛奇譚

シンガポール生活

今日Jessicaさんとハンバーグを食いに出かけてエネルギーをもらったので、この勢いにまかせて久しぶりの更新をしよう。そして勢い余ってトピックは下の毛である。

シンガポールにも立派なスーパー銭湯がある。日本でチェーンとして有名な「湯の森」がシンガポールの国立競技場の隣に銭湯を作った。銭湯のくせにお値段が約4000円もするので軽く高級スパなのだけど。それでも日本のスーパー銭湯そのままのクオリティをこんな赤道直下で再現してくれていて、風呂好きな僕にとってはなんともありがたい存在。シンガポールの凶悪な冷房にやられたら、免疫力を回復しに湯の森にいく。

シンガポールは中華・インド・マレーというキャラの濃いコテコテ3民族が同居する多文化共生国家で、それに加えて住民の四割を僕ら外国人が占める。

湯の森銭湯にはじめていった時は、その値段設定もあって金持ち駐在員に当て込んだ日本人向けのサービスだろうと高をくくっていた。ところがどっこい、日本人らしきお客はたまに見かけるくらいで、ほとんどが地元のシンガポール人だった。これには驚いた。というのも、湯の森は水着着用の生ぬるいスパではなく、全裸で入る本格派のサービス。同性同士でも裸を晒すことに抵抗があるシンガポール人が、友達とグループで来て仲良く湯に使っている様子に、最初はとても驚くとともになんだか嬉しくなった。

そして、ここまで違う人種が、裸で一堂に会しているのを目の当たりにするのが初めてで、それにも面食らった。

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入れ墨禁止とか言ってる場合じゃない

日本では入れ墨がある人にサービスを提供しない銭湯が多いけど、シンガポールでは入れ墨は一般的。中華街に専門店がいくつかあって、男も女も安く気軽に中二丸出しの絵柄を掘っている。なかには全身が小学生の自由帳みたいになっている人もいて、それはどうなのと思うけど、まぁとにかく入れ墨背負っててもシンガポールの銭湯は意に介さない。

それ以上にカオスなのは彼らのマナーだ。遠赤外線サウナとミストサウナがあるのだけど、まずみんなドアを閉めるということを知らない。自分が開けっ放しにしたために、熱気がドバドバ逃げているのに、意に介さずそのままくつろぎ始める。思えば熱帯のシンガポールは室内の風通しが重要なので、ドアは開けっ放しが基本だ。それにしても、自分の行動によって周囲が御免こうむる可能性について意識が低すぎる。

あと、タオルを湯船に漬けるのみならず、ゴシゴシ洗い始めるのも止めて欲しい。おそらく全く悪気はない。後から入って来る人のことなど鼻から眼中にない。

極めつけは、期間限定のゆず湯に「ゆずを食べないでください」と中国語のみで注意書きが出ていた。食うのか。ヤバい。

下毛奇譚

そんなことは平和で微笑ましいシンガポールの日常である。本題に入ろう。

僕がとにかく驚いたのは、陰毛をキレイに処理している男性がめっちゃ多いということだ。異国の女性の裸を見ることはあれど、異国の男性の下の毛スタンダードに触れたことは、これまで32年間の人生で一度も無かった。

真実とは時に残酷だ。正直、結構ショックだった。いや、だからといって僕自身がツルツルにするのかというと、それは別の話だ。

だってそうだろう。白人様のそれは、それ自体が勇ましく、立派な白ソーセージであり、猛々しい。ところが残念なことに、我ら黄色人種のそれは、あってもなくてももう誤差みたいなもんだ。いや、戦闘態勢になれば話は別だと、ここはあえて強調しておきたい。されども男湯で戦闘態勢に入るわけにもいかない。なんてったってシンガポールではムチ打ち刑である。ヤバい。

だからせめて、タテガミくらいは猛々しくしておきたいではないか。いわばファッションである。それが遺伝子を後世に伝える野生の本能ってやつだ。わかっていただけると確信している。

少子晩婚化の原因を銭湯で見つけてしまった

シンガポールの冷房は凶悪だ。赤道直下と言えど、シンガポールは北緯1°なので一応北半球の国だ。だから北半球の冬に当たる12月や1月は凶暴なまでにオフィスが冷える。そんな季節は連日心まで冷え切って、大枚叩いて銭湯に日参していた。

サウナとはサロンだ。日参していれば自然と会話がうまれ、サウナ友達ができる。これは世界中どこでも変わらないらしい。程なく僕にも顔見知りのオッサンが何人かできた。

そして仲良くなると、みんな僕の猛々しいタテガミにツッコミを入れてくる。なお物理的に突っ込んでくるわけじゃないから、そこ、落ち着くように。

僕はその必要性について繰り返し説いた。ところがそのオッサンたち曰く、「衛生のために毛の処理は欠かせない」と譲らない。いやいや、これは本体の脆弱性をカバーするファッションであり、後世に遺伝子を残すための生存戦略なのだと僕は強く訴えた。猛々しいオスの本能を失うわけにはいかない。そのための最後の抵抗なのだと。

ところがこれが全く理解されない。そんなんじゃ女の子がかわいそうだとまで言われた。

シンガポールは世界でも屈指の少子晩婚化社会だ。出生率に関しては188カ国中184位。もはや結婚している方がマイノリティで、その限られた夫婦でも子供をもうけるケースは更に少ない。

僕は図らずも銭湯で確信してしまった。この国の持続的な発展に必要なのはコンドミニアムでも高級セダンでもなく、オスの猛々しいタテガミであると。

間違いない(=^・・^=)

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