シンガポール人すら行ったこと無いセンバワン温泉に入り浸ってる話

シンガポール生活

シンガポールにあるスーパー銭湯「湯の森」がとても気に入って日参していたのだけど、一回4000円近くするのでお財布が軽くなってきた。そして先月、勢い余って10万円もするイヤホンをポチってしまってトドメを刺された。もう無理。通えない。

でも風呂は必要だ。シンガポールは会社も電車も冷房地獄。バックパッカーの間で有名な「途上国MAXの法則」というのがあり、途上国の人たちは自動車のアクセル・スピーカーの音量・冷房の設定などなど、ツマミがあれば全てMAXに設定しないと気がすまない傾向がある。そういう意味でシンガポールもまだまだこのマインドセットから脱却できていないと言える。

キンキンに冷えたオフィスを出たら、こわばった身体を温めにお湯に浸かるのがマインドフルネス。そこで湯の森銭湯の代替として浮上したのがセンバワン温泉。シンガポール島北部の軍事基地内にある天然温泉で、無料である。

多くのシンガポール人が一度も行ったこと無いほど辺鄙なところにあるのでかなり頑張らないとたどり着けないんだけど、その分人が少なくて慣れると落ち着く。今日はこのセンバワン温泉のレポートである。

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温泉と言うけどただの空き地。湯船はない。

僕の職場はシンガポール島の北部にあるので、センバワン温泉には比較的行きやすい。お散歩が趣味なこともあって、身体が冷えた日は会社からテクテク歩いて通っている。なお、イシュン駅から往復5キロもあるので徒歩はおすすめしない。タクシーに乗ってください。あー、でもタクシーの運ちゃんも場所を知らない場合があるので、スマホで地図を見せて指示したほうが良いと思う。そのくらい辺鄙だから、日常的に通えるのは徒歩や自転車で来られるご近所さんに限られる。

これが入り口。入ることは許すが推奨しない雰囲気がひしひしと伝わってくる。温泉である旨すらちゃんと書いてない。

入り口からお湯処まで結構長い。両サイドは軍事基地。

センバワン「温泉」というからには立派な施設がありそうだけど、これがただの空き地である。センバワン空軍基地の滑走路の末端にあるので「入ったらぶっ殺す警告」があちこちに掲示されているうえ、軍用ヘリコプタが頭上を旋回していて、他に利用者がいないとここにいて良いのか不安になる。でも周りは木が茂っていて、慣れると落ち着く空間である。

コンクリートで舗装された地面に鉄パイプが生えててダバダバお湯が湧き出している。もくもく漂う湯気からはちゃんと硫黄の臭いがする。三箇所あるパイプのうち、中央のお湯が一番熱いとされているけど、あまり違いは無いように思う。湯温は非常に高く、70℃という説が有力。軽く火傷するので気をつけてください。これは管理人のおっちゃん。

センバワン温泉はタダの空き地からお湯が湧いているだけだ。良く言えば源泉かけ流し、悪く言えばほったらかし。なのでそこら辺に放置されているバケツにお湯を汲んでセルフで足湯にする。ところがこの源泉がめっちゃ熱いのでかなり湯もみしないと足を入れられない。

テータレーのやり方で70℃のお湯を冷ます

せめて薄める水道くらい用意してくれればいいのに。欲を言えば簡単な湯船が欲しい。まぁこのシンガポールで完全無料なだけでも感謝しなくてはいけないのだけど。。。

常連になってしまった

そんなわけで今ではすっかり常連客になってしまった。僕の他にも毎回見かける地元の人達が何人かいて、シンガポール人のリアルな生活を垣間見られる。

常連1人目、19時の閉鎖間際に自転車で慌ただしく登場するおっさん。閉鎖作業のためにやってくる軍服さんに急かされながらなぜか持参した食器をお湯で洗い始める。炊飯ジャー、蒸し器、鍋、皿。。。家の水道を止められちゃってるのかもしれない。一通り洗い終わると、プラスチックのタンクにいっぱいにお湯を汲んで帰る。足湯はしない。僕はこっそりアライさんと呼んでいる。

次はダバダバお湯が出る横で、トドのように寝っ転がって何時間も地熱を楽しんでいるオバちゃん。その恰幅からお稲荷さんと呼んでいる。源泉が熱すぎるため、長いことかき回して冷まさないと足湯はできない。せっかちな人はこれが面倒くさいので、源泉パイプの周辺に寝っ転がって湯気と地熱を味わう。僕もやってみたけどビショビショになるだけであまり気持ちよくなかった。

3人目は元気すぎるビーグル犬に引っ張られてやってくるインド系の紳士。Sir Beagle(ビーグル卿)と呼んでいる。彼は温泉に興味ないし足湯もしないのだけど、彼のビーグル犬が温泉大好きで散歩の途中で引っ張られて無理やり立ち寄らされている感がある。なお、ペット連れ込み禁止である。この、ルールは厳しいけどちゃんと取り締まってない感じがシンガポールっぽくて良い。

その他にもいろいろな人が興味本位で覗きにやってくるのだけど、足湯せず写真だけ撮っていってしまう。僕的には勿体無いと思うのだけど。

晴れた日の夕方がおすすめ

シンガポールは赤道直下なので日中は灼熱だし曇りの日はゲリラ豪雨がある。センバワン温泉に行くなら晴れた日の夕方がお勧めだ。地元の人達も夕方になると三々五々集まってくる。19時ピッタリに軍服さんに追い出されるので、日差しが落ち着いた18時から30分くらい滞在するのが良いと思う。都会的なイメージとは違う、シンガポール庶民の暮らしを覗きにいってはいかがでしょう。

Comments

  1. ぷにぷに says:

    私も7-8年前まで職場が近かったため良くセンバワン温泉に通っておりました。懐かしい!
    私の時は、自転車でやってきて、自転車ごとお湯被って濡れたまま走り去るおじさんがいました。