今月23日にシンガポールで公開となったばかりのディズニー&ピクサー新作映画、『COCO』を週末に観てきました!一言でいえば、おすすめ!!!
舞台はメキシコ。子供向けと思いきや、死の世界や家族との絆が描かれていて、結構深い。それにピクサーならではのカラフルさとか、グラフィックがとっても綺麗。舞台がメキシコだから、色が余計にビビッドで素敵でした。
邦題が『COCO』じゃない事件
日本ではいつ公開になるのかしらと気になってグーグルしてみたら、まず邦題はCOCOじゃないのね。日本語タイトルは『リメンバー・ミー』。COCOのほうが断然良い気が個人的にはしちゃうのだけれど。
もしかして、COCOが日本人には「Coco壱番屋」を思い出させてしまうからだったりして?これ結構有り得そう(笑)
邦題の決め方についてちょっと調べてみた感じだと、日本人は映画のタイトルから、内容のイメージがなんとなく連想できないと映画を見てくれない、という説があるみたい。特にピクサー映画は、原題と邦題が全く違うことが多い。
例えば、『カールじいさんの空飛ぶ家』の原題は、まさかのアルファベット2文字『Up』。確かに『Up』だと、どんな人が主人公で、コメディーなのかファンタジーなのか、全く見当もつかない。邦題のほうが情報量が格段に多い。
かわい子には旅をさせよ。日本民族には情報を与えよ。
そういえば、ジブリのタイトルもいつも長いよね。これってすごく日本を象徴してるなって思った。
例えば日本でレストランに行っても、なぜか無駄に名前が長い料理が多い。ただの「サラダ」が「シェフの気まぐれサラダ 季節の夏野菜に和風ドレッシングを添えて」になっちゃうお国だからね。注文するのが恥ずかしい。それに、メニューには食欲をそそる写真がたくさん使われているし、お店の外ににプラスチックの食品サンプルまできれいにディスプレイされていたりする。
これは海外ではほんとに見かけない。特に、西洋のレストランの場合は、メニューには料理の名前と材料しか書いてない。写真なし。だから自分の脳内で一度調理してみないと、どんな料理なのかイメージがつかない仕様になっている。日本で育った私からしたら、毎度頭が痛い。で結局インスタグラムで写真を検索しちゃうっていう。データの無駄遣い。
ドラマのタイトルもこの傾向がはっきりしているように思う。日本の人気ドラマのタイトルは、主役をイメージさせるキーワードが入っていることが多い。『3年B組金八先生』、『家なき子』、『結婚できない男』、『家政婦のミタ』、などなど。
一方で例えば、アメリカの人気ドラマだと、『Orange is the New Black』、『24』、『LOST』、『Friends』みたいに、タイトルがなんの情報もくれないものばっか。日本人からしたら、タイトルを聞いただけじゃ全然興味を掻き立てられない。それどころかむしろ、失敗作なんじゃないかとすら推測してしまいそう。
日本人は、ある程度の情報がないと興味をそそられない民族なのかもしれないなぁ。リスクやサプライズをなるべく避けたいのかもしれない。逆に西洋人は、あまりヒントを与えられないほうが、想像力を掻き立てられたり、結果を楽しみにできる人たちなのかなぁ。ちょっとこれ面白そうなトピックだから調査してみたいw
こうやって考えてみたら、『COCO』も例外ではなく、『リメンバー・ミー』のほうがタイトルにメッセージ性があるし、『Frozen』よりも『アナと雪の女王』のほうが内容のイメージが膨らむことに意味を感じる。
こうやって日本人の心理に働きかけるように、マーケティングされているんだなぁ、きっと。もっとお客さんを呼ぶための大人の事情。面白い。
あ、気になる日本公開は、2018年3月16日ですよ!!みなさん!
3月までに国際線に乗る機会のある方は、一足先に機内で見れるかも?おすすめです!
おまけ
COCOの前に、アナと雪の女王の短編が上映されます。クリスマスのお話で、オラフが頑張ります!アナ雪ファンも見逃したくないところ。でも日本公開時には、クリスマスなんて過去の過去だね。。これも大人の事情で仕方ないんだろうけど、洋画の日本公開が毎度毎度遅すぎて…このグローバリゼーションの時代にね。日本にいる映画好きさんたちには、さぞかしつらいところでしょう…
まとめ
ここまで読んだところで、本記事のタイトルに秘められた意図に気が付いたあなたは、IQ140です!おめでとうございまーす!!
気づかなかったそこのあなたも、ご安心ください。この記事にたどり着いた時点で、あなたは立派な日本人です!おめでとうございまーす!!